今までも、これからも

「推しは推せる時に推せ」

 

去年様々な事があったからこそ口々に言われる様になったが、まさかこの人たちに使う事になるなんて1ミリたりとも思っていなかった。

 

2020年12月31日をもって嵐活動休止

 

嵐は、嵐だけはそうならないだろうと心のどこかで思っていたしそう信じ切っていた。例えどこかのグループが解散しようとどこかのグループのメンバーが脱退しようと嵐だけはそんな事にならないと思っていた。だからこそショックだった。

 

第一報を聞いた時は丁度テスト勉強をしていた。大学最後の試験だしとにかく単位が落とせない。だからこそ集中しなくてはいけない時だった。その時急に母親が「大変だ」と騒ぎ出し私を呼んだ。そしてテレビで見たのが「嵐活動休止」の文字だった。

 

それを聞いて最初、よく出来たコラ画像だと思った。またどこの奴がやったんだ、と。しかし部屋に戻ってTwitterを開けばタイムラインは阿鼻叫喚だった。そこでようやくあれがたちの悪いコラ画像じゃないと理解した。活動休止は現実だと思い知らされた。

 

嵐からのコメントを聞けばすぐにどういう事か理解出来た。

 

「嵐は嵐のまま」「僕らはずっと嵐です」

 

嵐は何かがあって止まってしまうのではない。ただ少し疲れただけなんだ、と。

会見を見て私はストンと納得出来てしまった。こういう時の自分の理解力には感謝するばかりだ。何でもかんでもまずは飲み込む最近の私の習性に感謝。

 

ただ疲れてしまったのだ。嵐は常にトップだった。トップを走り続けて、追われる立場であり続けたんだ。それぞれの背負うものは大きく重かったに違いない。

 

大野君が普通の生活がしたいと言うのは良く分かった。中学生くらいからずっと芸能生活に身を投じ続けノンストップで走ってきた。普通の生活とは程遠い場所をずっと走っていたんだ、普通に憧れるのは必然だ。それに大野智という人間は自由を好む事は嵐ファンが一番わかっている。Jr.時代に事務所も辞めようとしていたのも知っている。そんな人が20年もずっと走り続けてくれた事に感謝せずにはいられないし何も責める場所なんてない。

 

活動休止だ。解散じゃない。それは希望だった。休むという事はまたいつか動き出すという事に等しい。ならいつか、大野君ががっつり休んだと言える様になったらまた嵐として表舞台に戻ってきてくれるんじゃないか。

 

会見は本当に「嵐らしい」ものだった。真剣な所は真剣に笑いも交えて和やかに。嵐らしい以外の言葉が見つからなかった。スーツではなくカジュアルな服で出てきてくれたというのもある。5人の笑顔が見れてあぁ皆納得してるんだな、とわかった。ずっとこの活動休止の話し合いを続けてきた間、私達は1ミリもそんな事を感じ取った事はなかった。表には出さずに隠し通した嵐は凄いし、それを外部に漏らさなかったスタッフ勢も凄い。そして嵐としてベストなタイミングで発表した。その後の流れも考えた上でパーフェクトな計算だった。

 

会見中、「無責任」という質問が飛んできた。どうしようもなくイラっとしたしこういうのがマスゴミって言うんだ、とぶん殴ってやりたい衝動に駆られた。でもそこに対する磁石の返しは素晴らしかった。誠意を2年で見せるからそれから判断してくれ。悪者に見えたなら我々の力不足。磁石の頭の回転の速さと華麗な返しに流石と言いたくなった。大野智を守る為の布陣はちゃんと作っていた。相葉松本が大野を守り、櫻井二宮が切り捨て排除する。適材適所の完璧な布陣だった。本当にこの人たちのファンでよかった。全てに真っ向から向き合ってくれるのだから。

 

その後の青木アナの質問に私達の代弁をしてもらえた。どうやって待っていればいいのか。泣いていてもいいのか。あの質問にはファンとしての熱意と尊敬と、色々な物が込められた最高な物だった。ありがとう青木アナ。貴方のお陰で聞きたい事が聞けた。活動休止が最後の我が儘。嵐の我が儘ならいくらでも聞く。いくらでも聞くしいくらでも叶える。だからもっと言っていいんだよ。もっと我が儘言ってよ。そう思った。

 

月曜日、翔さんが直接全てを説明してくれた。会見前にフォローをすると伝えていた事。いつも通り目を見つめ合って握手を交わした事。あの質問もあったから温度を乗せて気持ちを伝えられたと思っている事。この先仕事は絶賛募集している事。

 

そして、活動再開はありえる事。

 

本人の口から再開はありえると言ってもらう事がどんなに安心材料になるか。その一言でどれだけ不安が消えたか。感謝しかない。明言してくれてありがとう、翔さん。

 

だからだろう。あの時からずっとショックが大きすぎて逆に出なかった感情が上手く機能し始めた。火曜日にやっと嵐の曲が聞けた。聞き始めたら全てが今を示唆してる様な気がした。

 

今はもう受け入れたし再開の時をいつまでも待つ覚悟だ。

 

これは大野君の夏休みだ。そんなハッシュタグが一瞬にして広まった。

 

夏休みが始まるのだ、終業式まで駆け抜けてしっかり休んでくれればそれでいい。そして夏休み中自分の好きな事をして過ごしてくれればいい。宿題はない。しいて言えばしっかり休んで楽しむ事。いつか来る始業式には他の4人と肩を組んで横一線に並んで来てくれればいい。それで充分だ。

 

復活の時、ライブをしてくれるなら、その時はどうか笑顔で出てきてほしい。涙はうれし泣きだけがいい。出来ればスケスケ衣装を着てあの曲を歌って欲しい。そして長い長い挨拶を聞かせてほしい。ただいま、と笑顔で手を振って出てきてほしい。

 

いつまでも待っています。

 

今までずっと、トップで走り続けてきてくれてありがとう。沢山の数のファンを導いてきてくれてありがとう。

 

これからもずっと応援しています。一生あなた方のファンでいます。

 

どうかどうか、これから先もずっと笑顔でいてください。幸せでいてください。