先僕・・・立場で見方が変わるドラマ?

赤編でお会いしましょうと言ってすぐの浮上ですが赤編ではありません。

 

先に生まれただけの僕

 

第1話が終わりました。

 

教員志望から見ると…なんとももやもやする1話でした。これは見る人によって変わるドラマだろうな、と。

 

なのでその話を1つ。

 

普通に見ると、このドラマは面白いです。会社員が赤字経営の学校を立て直す使命を与えられ、畑違いの世界で奮闘する。現場とは揉め、上司との関係も変わっていく中で、一体鳴海先生はどうするのか。そして、どう変わっていくのか。鳴海先生がんばれ、と応援したくなるドラマです。

 

でも、もしかしたら感じた人もいるかもしれません。

 

「先生が反発するのは当然。なんかもやもやする。」

 

私はもやもやを感じました。原因はわかっています。教師目線です。

 

教員志望や教員の人間、つまり、日々教育を考えなくてはならない人間の目から見ると、あの展開は当然。教員免許を持っているとはいえ、教員になりたかったわけではない人が校長になる。教師としては、何も知らないずぶの素人がいきなり上に立って斜め上の事を言っている様にしか見えない。現実だけを教え込むのでは絶対的に成り立たない世界に現実を考えろと言っても、目の前の生徒に対応していくのが精一杯。経営にめなんて向けている余裕は0に近い。それなのに、あの職員会議の内容を言われたら怒りたくもなる。

 

鳴海先生の言っている事は正論です。

 

経営が破綻し廃校になれば、私学ならば解雇もあり得る。だから経営も考えていかなくてはならない。それは当然の事。でも、現場の教師にそんな時間は?ない。日々授業案を考え、いいプランを更新し続け、生徒の相談に乗り、部活の見守りをして、授業資料も自分で作り、テストを制作して採点まで行う。行事が入ればそちらも考えていく。経営に目を向ける時間なんてない。危機感が薄いのにはそういう理由があると思う。

 

では入学志望者を増やすには?これは教師の努力と生徒自身の頑張りで成績を上げていい大学に行く、それしかない。そこには賛同するし、それを頑張れと言われたら全力でやる。だって勉強を教える事は教師の専門分野だから。長いスパンで考えるしか方法はないけれど、それでも、そこについては先生達も賛成しなきゃいけないよ、と思います。この視点では私は全面的に鳴海先生を支持します。

 

でもクライアント、商品、株主…そんな例えは使っちゃいけなかったと思う。教育は明らかに他の世界とは違う。扱うのは生身の人間で、一挙手一投足が生徒の未来を変える。人を扱う職業は数あれど、未来をも左右するのは医療と教育くらいなもの。今回の教育に限った事を言えば、これから先、堕落するのか、出世するのか、そんな人生の細かな部分に関わる職業。生徒を、流石に商品なんて言っちゃいけない。それを聞くとサラリーマン思考だな…と思ってしまう。

 

でもここから変わりようはある。鳴海先生が教育現場を知れば、どういう視点がタブーかわかってくれるはず。今後の鳴海先生の成長次第だな、と思った。

 

鳴海先生の打ち出す策が成功すれば、もやもやも消えていくでしょう。

 

今後の展開を私は期待して見ます。事実、最後に鳴海先生が突き付けた事実を生徒は考えてくれている様だったし、真剣に言ったことはどこかでちゃんと伝わるものだから。

 

だから…鳴海先生がんばって。

 

今後の展開もちゃんと見ていこうと思います。教師という職の問題点も浮き彫りにしてくれていると思うから。世の中出来た教師ばかりじゃない。そんな中で何が今教育現場の問題点なのか、それをも描いてくれるドラマ。これからも見ます。1フラットな視聴者としては鳴海先生を応援して。1教員志望者としては教育現場の問題点を新たな視点で探しながら。

 

文句を言われそうな事を書いていきましたが、後悔はしていません。でも、あくまでも私の1個人の意見です。教員志望皆がそう見てるわけではない事はわかってください。

 

それでは、また。